2月28日、柏センターにて「三里塚農法の会」生産者交流会&昼食会が行われました。
成田市で無農薬栽培をされている柳川さんに来ていただき、お話を伺いました。
まだ高度成長期の1974年ごろから無農薬栽培を始めた柳川さん。
生産性第一の世の中で無農薬栽培をするなんてと、当時は変わり者扱いをされたそうです。
情報が氾濫し、便利なものに流されている今にあっても、
無農薬栽培はお日さまが出ないと進まない、人がコントロールできない農法です。
甘くて柔らかいものを美味しいと感じる現代人ですが、
個々の野菜の成長の違いを引き立て、余計な手を加えずできたものが、本来の食べ物の味なのだそうです。
「腹八分目」という生き方をしているのが自分なのだと語る柳川さん。
「腹八分目」とは食べることだけではなく、農業においてもあてはまるそう。
農薬を使って10個栽培したら10個収穫できるが、
無農薬栽培では10個中5個収穫できれば良いほうとのこと。
私たち組合員には耳の痛い話ですが、近年は受注が減り、大根を1000本捨てるのも当たり前だそうです。
「もったいないのは確かだが、それを気にしていたら次に進めない。八分目で満足していく。」と伺いました。
そんな柳川さんの熱いお話を聞いて、とても考えさせられました。
人間はずっと自然の中で生かされ、作物を収穫できると感謝し、
天災があれば自分たちの行いに誤りがあったと反省して生きてきたこと、
それ以上を求めることもないから常に満足していたのではないかと、そんなことを思いました。
これだけ便利なことがが当たり前の現代で、
昔の人のように「自然の中で育っていること」を当たり前に感じることは難しいのかもしれないけれど、
次の時代を作っていく子供たちに少しでも伝えていける親になりたいと、
自分の思いばかりで突っ走ってきたのを一時停止することができた、大切な学びの時間でした。
柳川さんのお話の後はお楽しみの昼食会です。
本日のメニュー
里芋の味噌風味シチュー
人参とまぐろ缶の粒入りマスタードサラダ
大根サラダ
ホウレン草とちくわの炒め物
スワンベーカリーのパン
甘夏みかん
柳川さんが持ってきてくださった野菜ををたくさん使った美味しいランチでした☆
ランチをいただきながらも、柳川さんを囲んでいろいろな質問をさせていただき、
とても有意義な時間を過ごすことができました。
(柏南支部 richinaka)