東葛ブロック

2009年4月の記事

3月20、21日に東葛ブロック理事会、消費委員会メンバーで

 

栃木県の生産者視察に行ってきました

 

ここでは地域内での乳肉一貫生産(*)と地域循環型農業を生活クラブとともにすすめています。

 

*乳牛から産まれた仔牛を育て、私たちが食べていく仕組み。デポーでのみ取り扱っている栃木の牛肉は安心安全なエサで育てられたパス乳のお母さんから産まれた牛肉です(o~-'b)

 

 

 

牛乳(箒根酪農パス乳)、牛肉、豚肉(平牧三元豚)、米(黒磯米)、野菜、果物etc...

 

まさに栃木は組合員の台所!?(◎o◎)/

 

2日間の報告をしますね

 

 

 

一日目・熊倉牧場→箒根酪農組合

 

熊倉牧場での乳牛たちのおだやかな性格、優しい眼が印象に残っています。びっくりしたのは牛舎がすごくきれいにされていて牛がのびのび暮らしているということです。美しい山々に囲まれ空気の澄んだ素晴らしい景色の中で、生活クラブの基準に合った飼料で、わが子のように優しく育てられているのを直接見学して、安心であり安全であることを再確認しました。(支部リーダーOさん)

 

 

 

親子で参加しました。牛舎を訪ねると囲いの中をつながれることなく自由に歩きまわる牛たちが出迎えてくれました。食べているエサは生活クラブが指定したNON-GMO、PHF飼料です。これらのエサを生育段階により配合を変えて栄養管理をされていました。また牛舎のすぐ隣にある畑では牧草とトウモロコシを作って牛の飼料にしていました。輸入飼料に頼るだけなく飼料の国産自給率UPにチャレンジされていました。(支部リーダーKさん)

 

 

 

コンテストに出るためトリミング中

 

 

 

 

 

二日目・磯牧場→全国開拓農業連合会見学

 

が飼料用米、右が稲わら。

 

広大な磯牧場では、酪農家さん達からもらってきた仔牛の段階から、ゆったりとした牛舎の中で肉牛を育てています。また牛糞から堆肥を作って野菜を栽培するという「地域循環型農業」も行っていて、家族みんなが、得意な分野で知恵と力を出し合って働いている姿がすばらしいなあと思いました。生きもの相手の仕事は、体調の変化に絶えず気を配り、エサの配合にも注意が必要になるから大変です。まず仔牛の段階から成牛になるまで、成長段階ごとにあげるエサが違っていて、大切に育てられていることに感心しました。飼料は、ポストハーベストフリーのチモシーという輸入牧草、遺伝子組み換えでない大豆カス、トウモロコシ、大麦、ライ麦などを固めたもので、高価で安全なものだけを選ばれていることを確認できました。なかでも、磯牧場のエサの特徴は「飼料米」です。牛舎の中は発酵した飼料米の香ばしいような、すっぱいようなにおいでいっぱいでした。稲を実が完熟する前に丸ごと刈り取って一つのかたまりにし、ロール状に巻き上げてから、乳酸菌を振りかけラップをし、発酵させて作るのです。水分が多くて、牛たちの大好物なのだそうです。飼料米はたんぱく質が高いので、育ち盛り・食べ盛りの中高生くらいの成長段階にある牛達の体作りのためにとても良いのだとおっしゃっていました。近い将来、高価な輸入牧草を使わずに、栃木県内の米農家から仕入れた飼料米だけで牛のエサをまかなえるようになれば、どんなにすばらしいでしょう。今はまだ実験段階だということです。 

 

(支部消費委員長Iさん)

 

 

組合員の要望にこたえて

 

「おいしい牛乳は健康な牛から」を合言葉に、牛の健康管理に細心の注意を払い衛生管理に努力している牛乳の生産者。

 

安心・安全・選ばれたえさで大切に健康に育ててくださっている生産者。

 

わたしたちにはこういう生産の仕組みをきちんと理解して、感謝しながら、食べ続けていく責任があると実感した2日間でした。

 

2009年度生活クラブ千葉のテーマは「共につくろう!食の未来」

 

ひとりではほんの少しでもおおぜいが利用することで自給率アップ!

 

たとえば......牛乳を毎週2本90人が買うと、酪農家は乳牛1頭を飼い続けることができるんです。