東葛ブロック

はりまの鶏肉学習会報告  《東葛ブロック消費委員会》

 

11月26日、松戸センターにて鶏肉学習会が開催されました。

鶏肉の生産者は全農チキンフーズ(株)と(株)秋川牧園の2社ですが、

今回は秋川牧園の岡部さんに来ていただき、

「はりま」と秋川牧園について教えていただきました。

 

秋川牧園は山口県にあり、

生活クラブとは1988年に神奈川単協での

取組みが始まって以来のお付き合いです。

生活クラブの鶏肉は「はりま」という国産鶏種で、

これは鶏肉となる鶏の曽祖父の代までさかのぼって

日本国内で種が確保されているというものです。

一般に売られている鶏肉は「国産若鶏」と書いてあっても、

外国で生まれた雛を輸入して日本国内で育て、鶏肉にしたものです。

いわゆる「国産」の鶏肉でも、実際はこうした外国鶏種が98?99%で、

国産鶏種は1?2%しかありません。

 

岡部さんから、こうした鶏肉の種類や肉用鶏の歴史、

生活クラブの鶏肉取組みの歴史についてうかがい、

「はりま」がどのように育てられ、

一般鶏種とどういった違いがあるのかについてわかってくると、

いつも食べている生活クラブの鶏肉のおいしさに納得すると同時に、

私たちが食べ続けることによりぜひ

「はりま」を存続させなければいけないのだと改めて実感しました。

 

お話の後は丸鶏解体の実演です。

裁いていない生の鶏を一羽まるごと持ってきていただき、

皆の目の前で裁いてモモ、胸、手羽先、手羽元など各部位に分けました。

切り身ではわからない肉のつき方がわかり、大変興味深く、皆熱心に見学しました。

 

最後に試食ということで、丸鶏のローストチキン(切り分け方も教えていただきました)、

解体した各部位のから揚げ、レバーの塩いため、

砂肝とインゲンのバルサミコ風味、鶏団子入り野菜スープ、

ごはんの昼食が出され、大変おいしくいただきました。

 

秋川牧園の経営理念は、「よい人生によい食べ物」だそうです。

種が国内で確保され、どんなものを食べて

どんな育て方をしたのかすべて明らかな、

えさに抗生物質・抗菌剤を一切使用していない、

すばらしい鶏肉をこれからも利用していきましょう。