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生産者交流会の最近の記事

20130130_sa-nishi_1.jpg1月30日(水)臼井公民館でオーガニックコットンのお話と布ナプキン作りorべんがら染め体験が行われました。(有)カワグチ企画より、平野カヨ子さんにおいでいただきました(山梨から車で4時間半かかったそうです!)

 

(有)カワグチ企画をご存知ですか?

 

ライブリーでも、布ナプキンや印伝のお財布など、取り扱い品が多数あるのですが、生産者名が記載されていないため、ご存じでない方も多いと思います。(展示会へご出展いただいています) (有)カワグチ企画は、伝統工芸・地場産業を提案する会社です。

 

具体的に言うと・・・
伝統工芸を作る人は口下手な方が多い。良い物を作っていても、売れなければ生活できない。そこでカワグチ企画は伝統工芸を伝え・残していくために、作る人と使う人の間に入って手助けをします。良い物が後継者不足で途絶えてしまう現状を何とか変えたいと思っている、地域を・日本を元気にする会社とのことでした!

 

オーガニックコットンと一般のコットンの違い

 

オーガニックは栽培の背景、製品製造の背景が全て記録され、第三者の認証機関によって証明されたものをいいます。オーガニックコットンは、化学肥料、除草剤、化学農薬、殺虫剤、枯葉剤、化学補助剤、化学処理を行わないコットンです。意外に知られていない事ですが、紫外線をカットする効果があるとのことです。

 

布ナプキンについて

 

<紙ナプキンの悪い点>
・紙ナプキンが普及するにつれ、婦人病も低年齢化し増えている。関係がないとは言い切れない。
・高分子吸収体は化学樹脂の1つで石油由来。
・高分子吸収体が血液を固めるときに熱を奪うので、体を冷やすことにつながる。
・吸収が良いので不快な感じが少ないため、体が血を止めようとしない。貧血の原因になるとも言われている。
・便利だが、ゴミが増える。

 

<布ナプキンの良い点>
・体に負担がかからない。
・通気性が良い。
・アトピー・過敏症・アレルギ-の方にもOK(かゆみにも)
・ごみが減る。
・不快な感じがすることにより体が血を止めようとする。

 

別に食べるものじゃないから、そんなに関係ないでしょ?と思う方も多いと思います。
しかし、経皮吸収という言葉を聞いた事がありますか?皮膚から体の中に吸収される事を経皮吸収と言います。皮膚に貼って身体に吸収させる薬がたくさんありますね。

 

口から入ったものに悪いもの(経口毒)があれば、肝臓・腎臓で解毒され、小便・大便と出るところがあります。特に悪ければ、すぐに身体が反応して吐くか下痢するかして、90%以上身体から出すことができます。ところが、皮膚から入る有害化学物質の経皮毒は、出すところがないため、90%身体に蓄積されると言われています。食べ物より怖いのです。また、ナプキンをあてる部分は、直接子宮とつながっています。

 

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布ナプキンに抵抗がある人の為に
・まず、紙ナプキンの上、肌に当たる所に布ナプキンを使う。
・軽い日から使い始める。

 
 
 
 

20130130_sa-nishi_2.jpg使用者からのアドバイス
・一晩重曹水に浸けると汚れ落ちが良い。
・持ち歩くときは、使用済みの物を消臭の袋に入れる。
・折り方を工夫して、汚れた面を変えて使うと枚数が少なくて済む。

 

お話の後は、オーガニック布ナプキン作りと、べんがら染め体験をそれぞれ分かれて行いました。べんがら染めは、土に含まれる酸化鉄を原料とした土に還る環境循環型の染色法です。熱する温度で色が変わってきます。布ナプキン作りは、糸もオーガニックの物を使っていました。 

 

20130130_sa-nishi_3.jpg私はべんがら染めを体験しました。皆さんそれぞれ違ったストールが出来あがっていました。為になるお話と、素敵なストール、生活クラブの飴、カワグチ企画さんからのお土産(キョンセーム皮の切れ端、樟脳、綿の種、和紙の折り紙が消臭の袋に入っていました)もありました。

 

参加費500円!行って楽しい、帰ってからも満足な企画でした。

 

佐倉西支部 消費委員  田中めぐみ

20130123_buta_1.jpg 1月23日(水)印西市のふれあい文化センター内のそうふけ公民館で「豚肉学習会」が開催され、参加してきました。


我が家は、豚肉大好き一家です。豚肉は、ほぼ毎日のように食べていて、冷蔵庫にも冷凍庫にも必ずストックしてあります。この状態があたりまえになりすぎて、豚肉がどのような手順を踏んで我が家に届けられているのか、さして考えもしませんでした。


 今日の豚肉学習会に参加し、平田牧場の取り組みを改めて理解することができました。紙のチラシでは、数回は目にしていた記憶がありますが、あえてじっくり読んだという記憶がありません。


 今回、生産者の(株)平田牧場の職員の方から、直接、養豚および精肉工程のお話をきくことができたので、改めて、理解を深めることができました。現場の方から聞く言葉は、何ものにもかえられない重みがありました。


20130123_buta_2.jpg 3種類の豚を掛け合わせて肉質をよくしていること、ゆったりとした空間で清潔に育っていること、国産飼料米を食べて育てていること、糞も堆肥にして再利用していること等々。美味しくて安全な豚肉になるように、手間暇がかかっていることが実感できました。


 しかし、豚肉の消費は減っているのが現状だとおっしゃっていました。脂肪が多いというクレームがある一方で、値段にも関係するとは思いますが、バラ肉が一番人気ということでした。そうすると、他の部位は余ってしまい、高級とされる部位もひき肉に混ぜているとのことでびっくりしました。平田牧場のひき肉には、美味しいお肉がぎゅっと詰め込まれているのです。


20130123_buta_3.jpg そして、肉の質や味だけにとどまらず、新鮮さを保ち、利用しやすいように、ガスパックに変えるなど、平田牧場の方々が工夫をしていることがわかりました。
半身の豚肉が、部位にどんどん解体されていく、見事な包丁さばきに目は釘付けになりました。切り分けられたブロック肉を試食させていただき、さらに、お土産にいただき、感動のまま帰宅しました。


 いただいたお土産のお肉を食べながら、家族とともに平田牧場の豚肉の話をしたのは言うまでもありません。
これからも、美味しくて安全な平田牧場の豚肉の応援隊でいたいと思っています。

 

佐倉東支部消費委員長   加藤美江子

きばるの甘夏 生産者交流会(2013.1.15 in志津コミュニティセンター)

 

「きばる」は「がんばる!」

 

20130115_kibaru_2.jpgきばるの甘夏生産者交流会の前日、関東は大雪に見舞われました。飛行機が相次いで欠航する中、「生産者グループきばる」の高橋昇さんは、熊本県水俣市から長い時間かけて新幹線や電車を乗り継いで佐倉までお越しくださいました。

 

車での来場が多い会場なので「残念ですが‥」とやむなく欠席する方もいらっしゃいましたが、生産者に「一目会いたい!」「お話を聞きたい!」と、19名の組合員が、雪が多く残っていた会場に集まりました。

 

当日は、1時間遅らせて交流会を開催。まずは、自慢の甘夏についてご説明いただきました。

 

みなさんご存知の通り、きばるの甘夏は 水俣病の発生で漁業ができなくなった方達や水俣病の患者、そしてその家族が、陸に活路を求め、甘夏栽培に転換したのが始まりです。初めは、きれいな甘夏を作るために20回以上の農薬散布をして栽培していましたが、10年過ぎると有機水銀で元々不調な身体を農薬散布が更に悪化させてしまいます。

 

20130115_kibaru_1.jpg高橋さん達は「水俣病被害者が加害者にならない」栽培を目指し、1975年から減農薬の甘夏を買ってくれる先を探し始め・・・そして生活クラブと出会いました。現在農薬散布の回数は最大5回まで。しかし高橋さんは様々な工夫を続けて、昨年は農薬散布1回、今年は0回と減農薬に果敢にチャレンジされています。

 

手間と時間をかけて低農薬の甘夏を作っても、買ってくれる人がいなかったら成り立ちません。そんな言葉には、考えさせられました。

 

お話の後はお楽しみ・甘夏を使った美味しい料理が振舞われました。ヘタ落ち防止剤やワックスなどが使われていないので、皮まで安心していただけます。この部分が、市販品と第一に違う点です。

 

メニューは
・甘夏寿司  (甘夏果汁が寿司酢代わり!さっぱりとした美味しさ)
・甘夏と鶏肉のサラダ (栄養もボリュームもたっぷり!彩りが綺麗)
・甘夏ムース (さっぱりとした甘さでたっぷり食べたくなるスイーツ)
・マーマレード (皮も実もおいしさが詰まった逸品)

 

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そして食後は、ブロックでつくったお手製「虹の街かるた」で大盛り上がり!
楽しい交流会でした。

 

現在は甘夏のほかに糖度の高いデコポンも生産されており、スイートスプリング(はっさくと温州みかんの掛け合わせ)・グレープフルーツの栽培も取り組み始めたとのこと。市販の柑橘類は綺麗な外観を作るために、栽培時はもちろん収穫後も当然のように多くの農薬を使っています。皮まで安心して食べられる「きばる」の甘夏、その他柑橘類、ライブリーに載る日が待ち遠しいです。

 


水俣病のこと・・・

 

そして…
水俣病については話すと長時間になるということで、高橋さんはほんの少しだけお話になりました。

 

水俣病は名乗り出なければ国も行政も対応してくれない状況。水俣病患者は、初期のころ、原因がわからなかったので伝染病のように扱われたため、偏見・差別が根強いので中々名乗れず、病状を隠さざる終えない人が多い。

 

被害実態の全容が今も把握できていないのが現実です。一昔前、「水俣」と名のつく品は水俣病と重なって風評被害があり売れなかった。周りが「水俣」の文字を隠す中、堂々と「水俣の甘夏」といって売ったのはウチが初めて。
…とのことでした。

 

水俣はリアス式海岸の自然いっぱい・温泉いっぱいの美しい土地。現在も続く水俣病問題のことを忘れず、そして減農薬に挑戦し続ける「きばる」の生産者の方々を応援するべく、大事に甘夏を食していきたいと思いました。

 

佐倉西支部消費委員長 河添玲子

 

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平牧工房学習会の感想

~できたてソーセージも絶品でした★~

 

一言で言うと、やっぱり生活クラブ平田牧場さんのものは、『安心・安全で信頼できる』と思いました!

 

豚(さん)が生まれて200日で食べられてしまう事にも驚きました・・・。
命をいただく事に改めて感謝の気持ちが湧いてきました!20121117_hiraboku_2.JPG

 

平牧工房さんも、初めはハムやソーセージを作るとき、保存料を使っていたということで、「無添加の完成まで10年もかかった」という事にも驚き、それとともに、たくさんご苦労されたことを知りました。

 

 

市販のハム・ソーセージの原料を見てみると・・・
添加物がたくさんありますね。一つ一つ説明して頂くと、その効果とともに、リスク(毒性や危険性)がありました。

 

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食品添加物をどう思うかですが、深く知り、考えていくことは大事だと思いました。でも、毎日忙しく、なかなか深く知ることが出来ません。

 

子供たちが大好きなハム・ソーセージ。
私は、「安心・安全で信頼できる」平牧工房の加工肉を選びます! 

 

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 成田支部 消費委員長 片岡佳苗

 

 

 

※1月23日(水)には、加工品の原料の平田牧場三元豚の学習会があります。


 是非お友だちもお誘いして参加してみてください。 豚肉の試食があります。
豚肉学習会についての詳しいことは、別にアップいたします。
 

 

10月25日志津コミニュティセンターで「ハーブティー講座&冬ギフト試食会」が開かれました。参加者は31人、うち組合員でない方も7人と多く参加され、皆さんの興味・関心の高さがうかがえました。

 

 今回、ハーブティーの講師には、展示会や毎月の注文書で扱っているハーブティーの生産者の“坂本よしの先生”をお迎えして、基本のハーブティーの楽しみ方等についてわかりやすく教えていただきました。

 

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私は今までハーブティーは色や香りが良く、リラックス効果がある位だと思っていましたが、それだけではなく、私達が持っている自然治癒力や免疫力を引き出してくれたり、抗酸化作用まであるというお話に感心しました。

 

 この日はギフト試食にも合う3種類のお茶を試飲しました。
(1) 疲労回復
(2) アンチチエイジング
(3) 栄養価が高く、子供でも飲み易い

 

1つ1つ、色や香り、風味、効能も異なりハーブの奥深さを感じました。また、ハーブの種類は大きく分けて4種類あり、その中でも”オーガニックハーブ”(農薬と化学肥料不使用で栽培されたもの)が飲用に向いているそうです。

 

禁忌事項(妊娠中、高血圧の方など向かないものもあるため)を確認し、保管の湿度・温度・光に注意すれば、もっと気軽に家庭でもハーブティーを楽しめることがわかりました。

 

 坂本先生の”オーダーメイドハーブ”は、OCRで月1回の取り組みがあります。又、展示会では、その場でその人に合ったオーダーメイドのハーブティーも作ってもらえます。これからの季節、ハーブティーで自分の身体に眠っているパワーを引き出してみたい方、ぜひお試しください!


 

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また、この日のもうひとつのお楽しみ:冬ギフトの試食もおいしいハーブティーと一緒にいただきました。

 

歩のクッキー(大人も子供の口にも合う、色々な種類が入ったさくさくクッキー)、素精糖カステラ(生活クラブならではのやさしい味と色)、蔵王チーズ&スモークサーモンのクラッカーのせ(良質の原材料はもとより、程よい塩加減で素材の風味が生かされています)、どれも美味しく、組合員でない方にも好評でした。また、宅配でない”組合員受取り”の品もあるので、今年は自分や家族のごほうびにも頼んでみたいと思いました。

 

生活クラブのギフトは他に比べ注文締切が早いと感じますが、先に頼んでおくので
忙しくなってから慌てて選ぶことがなく、考え方ひとつで便利にもかんじます。

 

佐倉西支部消費委員  紅谷 秋恵

 9/12(水)にガレリーリーベで㈱青い海 生産者交流会が行われました。
 生産者交流会ってなに?と思った方!生産者交流会は、生産者(今回は素精糖や真塩を作っている青い海さん)が、消費材の良さやこだわりを話してくれて直接お話もできる、とても楽しく勉強になる企画です。普通に暮らす中ではめったにないチャンスです!今回参加できなかった方に、私が生産者交流会に参加してとてもよかったと思う、3つのポイントをお伝えします。
 

 

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その1 作り方や原料を説明してくれる(市販品との違いがわかる)
 

 ㈱青い海では、素精糖を作っています。沖縄県産サトウキビ100%の粗糖から作られています(日本で消費される砂糖の約75%は⇒外国産原料を使用)。㈱青い海 東洋営業所の大城健志さんが、原料のサトウキビを持ってきてくれたので、参加者全員で少しずつ味見する事ができました。食感は、薄い砂糖水のしみ込んだ藁(わら)をかじってる気分でした。サトウキビは高さ2~3メートルあるそうですが、結構な量がないと素精糖にならないだろうなと思いました。


 素精糖と三温糖、色が似ているし安いからって三温糖を買っている方!実は作り方も成分も全然違いますよ。まず三温糖は、粗糖(下の※印 説明参照)を溶かした液から繰り返し結晶を取り出していき、最後に残った液で作られています。何度も加熱するので焦げた色(カラメル色)になっています。

 

一方、素精糖は、粗糖の密分を調整して乾燥させた物です。(そのまま乾燥させると、べとべと、ねばねばして使いにくいので、蜜分を調整します)素精糖のあの色は、サトウキビ本来の様々な成分(ミネラル等)が含まれている自然の色です。


 ※粗糖(素精糖の原料)の作り方
   ①サトウキビ収穫
   ②茎から汁をしぼりとる
   ③汁に含まれる不純物を取り除く
   ④濃縮して砂糖の結晶をつくる
   ⑤遠心分離機で結晶と糖液を振り分ける

 

その2 こだわりや苦労話が聞ける
 

 ㈱青い海では、真塩や海水塩等も作っています。昔沖縄は暑くても冷蔵庫がありませんでした。だから塩を使って肉を長持ちさせていました。塩専売法が出来た時、専売公社の塩を使って今までと同じ様にして肉を加工したら、早く腐ってしまったそうです。専売公社の塩は純粋なナトリウムでミネラルがほとんどありません。その事が大きく影響したのだと考えられています。

 

それゆえ沖縄の伝統的な製法から生まれる「塩(シママース)」を残したいという想いでいっぱいでした。そこに、生産者と消費者の顔の見える関係を築きたいという生活クラブとの出会いがあり、「真塩」が生まれました。
 

 

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その3 うれしいお楽しみがある
 

 大城さんはお話が上手で、途中クイズをして楽しく話を聞く事が出来ました。その時の正解者は、素精糖のミニサンプルがもらえました。お話の後は消費材を使った軽食。塩豚、サータアンダギー、塩豚の煮汁で作ったスープを食べました。

 

 みなさん、生産者の方と直接お話が出来て勉強になる「生産者交流会」に、どんどん参加していきましょう。そして、もっと食に興味を持っていきましょう。

消費委員 田中めぐみ

 

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2月9日(木)志津公民館で「なたね油」でお馴染みの米澤製油㈱東京出張所
安田大三さんと息子さんのひとしさんを迎えて、生産者交流会を開催しました。当日は組合員21名、組合員でない方1名を含めた計22人が参加しました。


生活クラブの「なたね油」は以前から良いと聞いていたのですが、市販品とどう違うのか直接話が聞ける機会がなかったので、今回は話が聞けると決まりすごく楽しみにしていました。
現在、生活クラブの「なたね油」は「国産100%」と「国産ブレンド」の2種類がありますが、どちらも全てNON-GM(非遺伝子組み換え)のなたねを原料にしています。ブレンドの場合は西オーストラリア産95%と国産(キザキノナタネ)5%の割合になっているそうです。


その製造工程は、わが国で初めての「湯洗い精製法」です。「湯洗い精製法」とは、一切の化学物質や食品添加物を使用せずに精製する方法で、機械で圧搾しその一番絞り原油を6~12回、排水がきれいな水に変わるまで6台の遠心分離機に1つずつ移動させながらお湯で洗う方法です。この「湯洗い洗浄」という精製法は、米澤製油自慢の特許技術だそうです。

 

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当日は、車のジャッキを簡易圧搾機に改造された機械を使って、焙煎したなたね種子の圧搾を見せていただきました。その出てきた油は黄色く、試食してみると「香ばしい木の実」の味がして皆、口々に「美味しいね!」と歓声の声が上がりました。


この「湯洗い精製法」に対して市販の油は、製造工程で、二番絞りの時に「ベンジン」に似た「ノルマルヘキサン」という有機溶剤を1番絞りが終わったなたねにふきつけて99.9%まで油を溶かしだすそうです。「ノルマルヘキサン」は沸点が低い(常温でも蒸発する)ので、抽出(溶かしだして油を取り出すこと)した後、加熱してノルマルヘキサンだけを蒸発させ、取り除けますが、「ノルマルヘキサン」という物質は脳の神経に影響を及ぼすと言われているので、そのような物質にいったん溶かした油を食べていると思うと怖いです。


また、油に含まれるレシチン(泡立ちの原因)を除くためには、「カビ取り剤」にも使われる「リン酸水」を使用し、油を透明にする為には「活性白土」という添加物をも使用して商品にするとのことでした。
業務用油に関しては、揚げ物をする際に油が撥ねるのを抑える油膜ができるように「シリコン」を添加しているそうです。聞けば聞くほど市販の油の怖さを感じました。外食で揚げ物を口にする際にも素性が確かな事が改めて大切だと考えさせられました。


現在、国内のナタネ自給率は0.04%と低く、追い打ちをかけるように21年度でなたねの作付け交付金は廃止されたので、生産者はせっかく作っても高く売れないいため、負担も大きく生産の維持も困難になってきています。


今から40年以上前に起きた「カネミ油症事件」をきっかけに「作っている私達も食べている。自分達が食べたい油を作りたい」という被害者にも加害者にもなりたくないという「対等互恵」の意味を米沢製油は大切にし、志として持っているとのことでした。それを支持し、支えていく為にも、私達組合員のより多くの利用を進めていきたいと思いました。たくさんの利用が生産者や材を守るのだと思います。

 

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お話を伺った後は皆でなたね油を使った料理をいただき、賑やかなひとときを過ごしました。最後に油の劣化を知る目安を安田さんから伺いました。


(1) 消えにくい細かい泡(カニ泡)が鍋の表面半分以上を覆うとき。
(2) 緑の野菜を揚げた時、衣が黄色くなったとき。
(3) 油がドロッと粘りが強くなるとき。


みなさん、(1)~(3)を参考に、劣化した油は廃食油としてリサイクルに出しましょう。
そして、劣化していない油でおいしいお料理を作りましょう。そして、「カネミ油症事件」についても知らない方は調べてみましょう。

佐倉西支部 消費委員  廣澤典子

 1月26日(木)木枯らしが吹く寒い日に、センター佐倉で牛肉学習会が行われました。

 北海道チクレン農業協同組合連合会の宮崎晴美さんが、プロジェクターで美しい景色やかわいい子牛・えさ・牧草・施設・パック詰めされた肉まで、まさに「ゆりかごから墓場まで」の写真を見せて、丁寧に説明してくださいました。子牛がどこで生まれ、何を食べてどんな環境で育ち、どの様に加工されて私たちの手元に届くかが全てわかるのは生活クラブの牛肉だけです。「と畜」の前には身体検査をし、解体後はBSEや放射能の検査もしています。だから安心して食べる事が出来ます。


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 放射能の問題と言えば、稲わらを食べた牛が出荷停止になりましたね。稲わらには栄養がないそうです。それなのに何故、市販の牛には食べさせるのか?それは、栄養を少しずつ吸収させて肉を霜降りにする為だそうです。もちろん、稲わらを食べさせたら、すべての牛がどんな育て方をしても、必ず霜降りになるとうわけではありません。霜降り肉になりやすい品種や個体差もありますし、飼育方法も違います。稲わらを食べさせることによって霜降り肉になるように牛を品種改良したからこそできるそうです。


生活クラブは30年前の牛肉取り組み開始当時から、食べる側にも牛にも健康的な「赤肉志向」(草食動物の牛の生理にあった飼育方法で、市場の安定性と 経済性の獲得をめざすもの。一般的には「霜降り肉志向」と大別されます)なので、稲わらを食べさせていません。


 えさの話で面白かったのは、牧草の事です。搾乳牛(メス牛)は、青草を食べます。牛肉になる牛(オス牛)は、干した牧草を食べます。別にオスは青草を食べないという訳ではなく、青草には黄色の色素(キサントフィル)が入っているので、食べると脂肪が黄色くなってしまうそうです。「皆さんが食べている牛肉は、脂身が白いでしょ?干し草はキサントフィルがとんでしまうので脂身が黄色くならないのです。牧草の他にも、遺伝子組み換えでないトウモロコシや大豆油かす等、餌も安全な物を食べています。」 とのことでした。

 

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 めったに牛肉を食べない私ですが、美味しくステーキを焼く方法を教えていただきましたし、沢山のレシピもいただいたので、お祝いやイベントの時は利用していこうと思いました。やっぱり直接生産者の方の話を聞くと、得る事が多いです。

<おいしいステーキの焼き方>
①肉は焼く30分前に常温に出しておきます。
②フライパンに牛の脂身をぬって、中火で熱します。
③牛肉の表になる面を下にして焼きます。
④1分間焼き、裏返し、塩こしょうします。
⑤肉の表面2,3箇所から血がでてきたところで火を止め30秒置いたらレア(表面のみを焼いた感じ)
⑥肉の表面全体から血が出てきて火を止め、30秒そのままおいたらミディアム(切ると全体に火が通っている感じだが、肉汁は生に近い状態)
⑦火を止めて、すぐふたをして1~2分置くとウエルダン(よく焼いてあり、生に近い肉汁が少ない状態)


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佐倉西支部リーダー 田中めぐみ

20111127kisaichi1.jpg 1021日 木刈デポーまつりで生活クラブのお酢の生産者 私市(キサイチ)醸造(株)の竹山さんに来ていただき 生産者交流会を開催しました。 

大正に創立され昭和35年から木桶を使った酢づくりを本格的に行っている老舗です。木桶は、使い込むほど桶の中に独特の酢酸菌が棲みつくようになるそうで、この木桶はとても大切にされています。 

アルコールを酢酸菌で発酵させたものが「酢」なのですが、キサイチ醸造はその両方にこだわりがあるとのことです。まず、アルコールは、こだわりの原料で酒造メーカーが作る吟醸酒の酒粕を3年以上熟成させたものや、サトウキビを原料に使った非遺伝子組み換え対応のアルコールだそうです。そして、そのアルコールを先ほどの木桶で「ゆりかご」のように発酵・熟成させます。 

こだわりのアルコールは、半世紀以上の月日を重ねた木桶に出会って 初めてそれぞれの持ち味を発揮し、他では出せない味を生み出してくれます。しかし木桶だけで作られたお酢は昔の味と香りで個性が強すぎ、現代の味覚には合わないそうです。そこで生活クラブのお酢は 発酵プラントで作られたお酢と木桶で作られたお酢のブレンドで 酸度は低いのですが現代の味覚に合ったお酢となるように作られています。

20111127kisaichi2.jpgお酢の使い分けを教えていただきました。 

Sマーク食酢・・オールマイティ 

火を通す料理 

お漬物、らっきょう 

純米酢・・・・・日本料理 

火を通さない料理 

りんご酢・・・・洋風の料理 

ドレッシング

黒酢・・・・・・酢豚

鶏肉のサッパリ煮

 

竹山さんのお話の中で

・今年は節電の影響で時間のかけ方がいつもと違いお酢の色が違うことがあるが、

味、質は変わらない。

・古い酢は殺菌に使える。1%あれば大腸菌は死ぬ。

・カシスとぶどう酢は大人気。

・お酢は肉を軟らかくする作用はあるが、お酢を飲んでも体は柔らかくならない(残念!)

・お酢も時代と共に変化し、将来は野菜からお酢を作るようになる。

・江戸時代のお寿司は赤酢を使っていてシャリの色は白ではなかった。

など 雑学も学びました。

 

とても高価だそうですが、江戸時代の赤酢のお寿司を食べてみたくなりませんか?日本の世界に誇れる食文化のお寿司を作るお酢を大事にしていきたいと心から思います。

 

木桶での酢づくりは 手が掛かり 時間がかかり 費用もかかります。

それでもこだわりを持ってつくり続けられている「私市のお酢」を私たちは使うことで

応援していきましょう。

 

印西支部消費委員長  島田有利子

 

 

 

20111127zenno1.jpg 1022()冷凍ピラフやライスバーガーの全国農協食品(株)の川村恭輔さんに来ていただき、木刈デポー組合員室で1030分から生産者交流会をおこないました。 

冷凍ピラフやおこわなどが冷凍食品としてできあがるまでの工程を、資料を見ながら他メーカーとは違う部分をとてもわかりやすく説明していただきました。 

 

原料の米は1993年の大凶作以来生活クラブが備蓄米として保管している玄米を利用しており、栃木県真岡市の工場には生活クラブ専用の貯米タンクがあるそうです。 

 

鶏ごぼうごはんは、具材からすべて工場で調理加工しており、鶏ごぼうなどの煮汁をお米を炊くときに使用することにより、お米自身に風味がしみ込んで美味しく出来あがるそうです。

また、お米を炊くのは「窯炊き」(大量生産は蒸気で蒸しあげるのが主流)冷凍する時も、「お米一粒一粒撹拌させながら冷凍することでバラ凍結できる」など、日ごろ店頭で消費材を買って食べるだけでは気づかない、「細かいこだわり」や「品質の良さ」が改めてわかりました。

他にも冷凍の「スイートポテト」や「とろろいも」などいろいろな消費材の説明もありました。質問意見では、スイートポテトの形について、お弁当に入れる対象年齢性別によっては「☆星はいいが、ハートは恥ずかしがる」などの意見が出て、「キャラクター弁当には○マルが使いやすい」などの意見が寄せられました。 

 

最後にオムライスやドリアなど冷凍食品のちょっとしたアレンジも紹介していただきました20111127zenno3.jpg 

20111127zenno2.jpg  試食会では、冷凍ピラフ類5種(鶏ごぼう、焼き肉ピラフ、チキンピラフ、五目おこわ、ドライカレーピラフ)、冷凍ほうれんそうとえのき茸入りの吸い物、紅ほっぺの雪見いちごを頂きました。 

 

生活クラブの消費材は化学調味料を使っていません。市販品のように化学調味料をたっぷり加える事によって、「塩からさ」を隠しているのとは違い、どれも素材の味が活き、やさしい味ですが、しっかり味があり、とてもおいしかったです。 

 

紅ほっぺの雪見いちごは一口食べると病みつきになるくらい、中のクリームと厳選されたイチゴがよく合っていて、「とてもおいしい!!」大ファンになってしまいました。 

 

(木刈デポー支部ワーク委員長  河岡恭子)