下総ブロック

生活クラブ 東日本大震災復興支援活動報告その2 森田 穣二報告

 

生活クラブでは、東日本大震災当初からグリーンコープ、ホームレス支援全国ネットワークと共に仙台市に拠点を置き、被災地への復興支援活動を行っています。この間リレー形式で行われている、復興支援派遣ボランティアとして、129日~13日の45日で、虹の街から私を含む職員2名と、風の村職員1名、市川ガンバの会から1名の計4名で、宮城へ行ってきました。 

 

被災地で分かったこと 

私は、事前に現地での作業内容の一つに「物資の支援」がある事を聞いていましたが、「震災から9ヶ月経って緊急的な支援は落ち着いたと思う今でも、物資のニーズはあるのだろうか?」とちょっとした疑問を実は抱いていました。現在被害にあわれた方たちの多くは、避難所生活を経て、今は仮設住宅での生活をされていますが、実は被災された方達が暮らす地域によって、支援の偏りが生まれているという話を常駐するスタッフから伺いました。石巻や女川町の中心部や、通りに面して建てられた目立ち易い仮設住宅に比べ、半島に点在する奥まった所にある仮設住宅や、荒地と化した集落の奥にぽつんと残る民家は目立ちにくく、行政やボランティア団体からは見落としがち(或いは後回し)となり、必要な支援や物資が届いていないそうです。そうした人たちは自力で食料等を調達するには、一時間ほどかかるスーパーまで車とガソリンを使って買い出しするしかない。しかもそれは仕事を失い収入のない生活の状況です。また車を失っていたり、お年寄りの方は現実的にそれを行うのは難しい。こういった地域によって支援の偏りが浮かび上がった課題から、孤立してしまう地域へ11件訪問して、生活状況等を聞取り、食料や物資をお届けする支援を夏以降続けているそうです。物資はこれから本格的に訪れる冬に備えて冬物衣類や毛布、コタツ布団といった防寒具が主でした。仮設住宅にはエアコンが標準装備されているそうですが、光熱費は有料です。仕事を失い収入の無い状況で、なるべくギリギリまでストーブやエアコンは使用せず、沢山衣類を着込んで寒さを凌いでいるそうです。 

つづく

 

 

↓牡鹿半島の仮設住宅(断熱材の取付工事中)

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10tトラックに沢山の毛布や防寒具が倉庫に到着

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