生活クラブでは、東日本大震災当初からグリーンコープ、ホームレス支援全国ネットワークと共に、被災地への復興支援活動を行っています。この間リレー形式で行われている復興支援派遣ボランティアとして宮城へ12月9日~13日の間、虹の街から私を含む職員2名と、風の村職員1名、市川ガンバの会から1名の計4名で参加させて頂きました。
あれから9ヶ月
千葉から、拠点となる仙台市内の事務所まで車で約5時間、そこから更に高速で走ること1時間半位で石巻市につきます。常駐スタッフの方達と、仮設住宅等へ訪問を兼ねた食料や物資を配達する為に、石巻と隣接する女川町の牡鹿半島へ向かいました。
高速を降りて市内に入ると、目に飛び込んでくる沿岸一帯の町の光景は、9ヶ月経った今も尚痛々しく、実際に自分がその地に立った事で改めて被害の大きさを実感しました。あの日、町の中心部を襲った津波は17mを超えたそうです。家屋のほとんどは押し流され、鉄筋製のビルが基礎ごと横倒しになった状態で今も佇んでいました。またリアス式海岸で有名な牡鹿半島沿岸部も、漁港や集落が壊滅的な被害にあわれました。この地震で半島は、東南東に約 5.3 m移動し、約 1.2 m沈下したそうです。膨大に積み上がった瓦礫の山や、グニャグニャにひん曲がったガードレール、舗装されていた道路さえ無い、何も誰も居なくなってしまった集落・・。その場所には毎日の生活があって、人との繋がりがあって、思い出があって。それらがそこから無くなってしまった事を思うと胸が締め付けられる思いでした。
つづく。