下総ブロック

東総支部 タイヘイ醤油工場見学 報告

  

20111019toso1.JPG 928日、お醤油でお馴染みのタイヘイ(株)の、工場見学に行ってきました。まずは、タイヘイ(株)の伊橋さんにお醤油の材料と作り方の説明をしていただきました。

20111019toso2.JPG杉の木桶を間近で見るだけでなく、上からも見せていただきました。プツプツという発酵する音も聞こえてきました。どの桶も個性(発酵の菌)があって、微妙に味や色が違うと聞き、改めて『醤油は生きている』と感じる事が出来ました20111019toso3.JPG

 一方、醤油を作る時に出てしまう、『醤油かす』ですが、その一部が、最近、旭あいのうの鶏達の飼料として利用されるようになったそうです。そして、その鳥たちの糞が醤油の原材料となる大豆栽培などの肥料となるということで「輪」ができ始めたそうです。醤油かすには『油』が含まれていて、その油も酸化しますし、塩分も含まれています。又、発酵の菌の種類が似ているので、紹興酒(中国の代表的なお酒)の様な香りもあります。今まで、石鹸等の原料としても試行錯誤してきたそうですが、どれも上手くいかず、原料が良い物だけに処分を惜しんでいたそうです。ですので、今回の事はとても喜ばしいとのことでした。それを聞いて、私たちも嬉しい気分になりました。 

 

 

この工場では3割が木桶作りの醤油で、生活クラブ用ですが、年々需要は減ってきているそうです。材料のこだわり、木桶でじっくり作り、手間と時間がかかっているお醤油ですから、これからも作っていただき、私たちが使い続けられる事が願いです。そのためにも、その良さをたくさんの組合員に伝えていきたいと思います。

お醤油は生きているため、酸化が進んでしまいます。最後まで美味しくいただくためには、最初に半分くらいを密閉容器に空気に触れないように入れて冷蔵庫に入れ保存し、先に瓶の醤油を使っていくと酸化が少なくて良いそうです。昔ながらの製法で作られている、タイヘイ(株)のお醤油をこれからも利用し、おいしい料理作りに活かしたいと思います。

 

東総支部 消費委員