6月1日 10:00より、印西市「ふれあい文化館」にて、山形県の遊佐町より4人の生産者の方々をお招きした、総勢22人の消費地交流会が開かれました。
山形県庄内地方の最北端に位置する遊佐町は、海、山、川、砂丘、温泉までもがある豊かな自然に恵まれていて、2009年からはトキも飛来しており、合成洗剤追放運動などによりきれいな水や環境を町全体で守っているとのお話しがありました。
ご存知の方も多いと思いますが、“遊YOU米”はひとめぼれ・どまんなか(8:2)の品種からなり、遊佐町の農家の約半分:約500軒の共同開発米部会の皆さんが2000ha(東京ドーム500個分!)の広大な水田を耕し、減農薬・減化学肥料で育てています。(農薬の回数、成分までも話し合いで決めて、皆で守っているそうです。)1993年の米不足の時には、倍の価格で販売出来たにも関わらず、生活クラブとの提携を優先して届けていただいたそうで、組合員と生産者の「深いつながり」を感じました。
8年前に就農された斉藤たくやさんからは、日頃苦労されていることを伺いました。それは、「温度、水の管理と、夏の炎天下での草刈り」だそうです。また、私達の「これだけ食べます」という約束=“登録”が「生産者のやる気、安心感にもつながり、遊佐町は後継者世代が他の地域よりも多い。」という話を聞き、とてもうれしくなり、たくさんの組合員に登録することの意義を伝えたいと思いました。
また現在は、稲の苗栽培が終わったハウスと減反田を利用してパプリカを作ったり、「飼料用米+なたね+大豆」の2年3作体系の「ゆざ菜の花プロジェクト」がスタートしているとのことでした。とれた大豆は加工品に、飼料用米を食べた平田牧場の豚の骨粉は精米した米ぬかと一緒に堆肥に、またそれが畑に戻って農作物の栄養に・・と生産から消費まで無駄なくつながっています。私は庄内が“循環型農業”のモデルであることを今回初めて知り、関心すると共に全国にこのしくみが広がると良いなと思いました。
2009年度の国内食料自給率はわずか40%でした。その中でもお米だけが唯一自給可能な穀物です。これからも組合員の皆でお米の登録をし続けて、「作る人と食べる人の顔が見える」安心・安全な国産の主食を確保し、水田のある風景や環境を守っていきたいと強く感じました。
佐倉西支部 消費委員長 紅谷秋恵