千葉県の児童養護施設不足に伴い、県の公募を受けて、生活クラブ風の村が君津市に児童養護施設「生活クラブ風の村はぐくみの杜君津」を建設中です。今年夏には完成し子どもたちが徐々に入所してくる予定です。
生活クラブ虹の街では この施設に暮らす子どもたちへ、地域ぐるみで支援していくことができるよう、2012年春から準備を進めてきました。
今回の児童養護施設建設をきっかけに、我々プロジェクトメンバーも多くのことを学びました。戦災孤児の収容先として始まった「孤児院」ですが、「児童養護施設」と名称を変えた今、孤児ではなく親のいる子どもの入所が大半であること、その親がいながらにして共に暮らすことができない背景には、孤立や貧困などの背景から来る離婚・養育困難・虐待など、昨今の経済状況の影響があること、そしてその社会のひずみによる影響を、弱い立場の子どもが本人の責任とは無縁のところでこうむってしまっていることなどです。
地域社会にもこのような状況が十分知られているとはいえません。自らの家庭は子どもを施設に入れるようなことはないと多くの人が感じていますが、はじめはちょっとしたきっかけで、子どもと暮らせない状況になっていく家庭もあるのです。
共に暮らす地域の住民として、次世代に責任を持たねばならないひとりの大人として、ひとりでも多くの方にこのことを伝え、社会全体での子育てを実現していきたいと感じました。
生活クラブ共済連の助成金をいただき、カラーパンフレットを段階をおって計3冊・9000部発行することができました。
ご希望の方に差し上げていますので、下記までご連絡ください。
生活クラブ虹の街本部組織部 043-278-7172