新年に向けて
誰もがありのままに地域で暮らす
生活クラブ虹の街 理事長 新保ちい子
共同購入事業を基盤とした生活クラブ運動は、社会の諸問題を主体的に解決していく手段として多くの組合員で丁寧にすすめられています。
東北の復興支援活動では、組合員や職員がボランティアに参加、夏休みには福島の親子26人を千葉に招待し交流しました。
生活クラブ風車は順調に稼動し、さらに地域再生可能エネルギーの可能性を検討しています。
また脱原発に向けて諸団体と連携し、政策提案運動や署名活動に取り組み、たくさんの組合員がその意思を表明しているところです。
6年くらい前からグローバリゼーションの進展による問題がありましたが、少子高齢化と共にその影響は急速に現れてきています。
なかでも貧困問題は社会的排除を生み、格差・孤立・虐待など、関係性が失われていく過程での悲しい事件があとを絶たない状況です。
貧困は次世代にまで影響し、貧困の連鎖と言われるようにもなってきました。
児童虐待の相談件数は全国で5万5千件を超え、もはや経済成長だけでは、貧困は解決されない様相です。
「新しい公共」「地域包括」「生活支援戦略」の視点から個人の社会参加を支援し、一人ひとりを包摂する社会づくりが望まれます。
私たちには守るべき大切な人たちがいます。
そのために何をしていくのか、各々が考えて行動していきたいと思います。
「誰もがありのままに地域で暮らす」このことをいつも地域のど真ん中に据えて強い社会を創造していくことが必要です。