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コクがあるにもかかわらず、すっと飲める美味しい温州(うんしゅう)みかんジュース。
これまでのみかんジュースの概念が変わってしまうほどの美味しさ。
その美味しさには、やっぱり、ちゃんとした訳がありました。
(連合会HPより転記)
温州とは、中国浙江省の柑橘の名産地の地名です。しかし、この「温州みかん」は実は日本生まれで、約400年前に中国から鹿児島県に伝わった柑橘から偶然発生したと考えられています。ですからこの「温州」とは、柑橘の名産地のイメージにちなんで名づけられたものではないかと推察されています。また「みかん」は漢字で、「蜜柑」と書かれます。甘い柑橘を意味し、古くは「みっかん」と読まれました。それが「みかん」になったといわれています。
「炬燵(こたつ)の上のみかん」は、日本の冬を象徴するひとつの光景です。しかし、国産の温州みかんの生産は急激に減っています。温州みかんの栽培は明治頃から行われるようになりました。そして1975年には、約367万トンも収穫されました。それが輸入自由化などの影響を受け、35年後の2010年には79万トンと、5分の1にまで落ち込んでいます。
一方、ジュース用に搾汁される温州みかんは、6万トンから10万トン前後。原料の確保が年々、きびしくなっています。提携生産者の日本果実工業(株)は、全国(鹿児島県から神奈川県)から原料を調達しています。ちなみに「温州みかんジュースビン入り900ml」には、温州みかん1個を100グラムとすると、約19個が使われています。
実は、温州みかんには「青島温州」や「宮川早生」などたくさんの品種があります。しかし、一般的には温州みかんとして販売されるほか、「愛媛みかん」や「有田みかん」「三ヶ日みかん」のように産地名・ブランド名で売られています。
品種はおおまかに収穫時期によって以下のように分けることができます。生活クラブの温州みかんジュースの原料には、11月から12月に旬をむかえる普通温州が主に使われます。
(1)極早生温州(9月〜10月ころ出荷)...宮本早生、日南1号、上野早生、岩崎早生など
(2)早生温州(10月〜11月ころ出荷)...宮川早生、興津早生、山下紅早生、小原紅早生など
(3)中生(なかて)普通温州(11月下旬〜12月下旬ころ出荷)...南柑20号、向山温州、藤中温州など
(4)晩生(おくて)温州(1月〜3月ころ出荷)...青島温州、十万温州、寿太郎温州など
生活クラブの温州みかんジュースはストレート果汁です。このストレート果汁とは、みかんを搾った果汁そのままを使っているという意味です。しかも、外皮をむいてから搾汁しているのが大きな特長です。このような処理ができるところは日本では2箇所しかありません。温州みかんジュースを製造する日本果実工業の工場はそのうちのひとつです。
一方の濃縮果汁とは、搾った果汁に熱をかけて水分を飛ばし濃縮したものです。「濃縮還元」と表示してあるジュースは、この濃縮果汁に水を足して薄めたものです。