堂本暁子氏講演会「尊ばれ・癒され・育まれる」児童養護施設の支援を通じて
9月28日(金)千葉市生涯学習センターにて前県知事の堂本暁子氏講演会を開催しました。
まず生活クラブ風の村によって建設予定の児童養護施設の施設長・高橋氏より児童養護施設の現状と支援についてお話をいただきました。現在は自立援助ホーム人力舎のホーム長ですが、児童相談所や児童養護施設での勤務経験もお持ちです。
続けて堂本氏から講演をいただきました。ジャーナリスト時代の「ベビーホテルキャンペーン」での経験、参議院議員・千葉県知事と国政・県政に関わっておられた経験、そして現在も意欲的に震災支援活動に取り組むという多様な経験と実績の中から、多くのメッセージをいただいました。以下に要点を抜粋します。
「子どもたちとの出会いと知事時代を振り返って」
親から惨い虐待を受けていたが、乳児院・児童養護施設で溢れんばかりの愛情と継続的なケアで幸せな人生を送ることができた子どもに出会いました。本当の親でなくても誰かがたくさんの愛情を注ぐことで子どもは幸せな人生を送ることができます。
千葉県知事時代に子どもを安全に守り育てるための「子どもの権利条例づくり」ができず、心残りでした。この想いを児童養護建設に向けたい。
「防災・災害・復興と男女共同参画」
女性が意志決定の場に登場することで、社会は変わります。性役割分担ではなくて、あらゆる役割を平等に誰がやるかを決めていく、日常的な生活の中で一人ひとりが自立をし、参画をしていくことが大事。男女とも、障がいのある人もない人も、高齢者も子どもも、みんなが自分たちで生きられる地域社会を実現していくことが災害にも強い社会です。岩国の女性たちの防災宣言を紹介します。あなたの大事なひとは誰ですか。今、何かをすることで大切なひとつの命を守れるなら、すぐにそれをはじめませんか。私たちはみんなが安心して暮らすために自分たちでできることを考え行動します。大切なひとの命を守るためにこの地域で育つ子どもたちのために。