共生地域創造財団が農業復興事業の一つとして支援を行なっている宮城県亘理(わたり)町の加工用トマト栽培農家の収穫作業に、9/8(土)~9/12(水)の5日間、3日程に分かれて、虹の街の組合員総勢14名がボランティアに参加して来ました。
畑に到着して、まず収穫作業の説明を受けました。大きく育った実でも、ヒビが入ってしまったものは使えません。
作業は、中腰でひたすらトマトを選別して収穫するという体力的にとてもきつい作業でしたが、皆さん黙々と作業されていました。
作業終了後に、地元消防団の団長さんに震災当時のお話を伺う事が出来ました。
現在トマト畑の周辺は何もない状態ですが、以前はイチゴのハウスと住宅が沢山建っていたそうです。現在の景色からは想像も出来ません。
畑から宿泊先への帰り途中に、被害の大きかった海岸線沿いにある小学校やコンビにの跡地を見る機会もありました。
震災から1年半が経過した今でも全く手の着けられていない現状と悲惨さに、言葉を失ってしまいました。
また、亘理町の伝統文化である「ふぐろ(着物生地で作られた巾着袋)」作りを通して地域の女性のコミュニティ作りと就労生活支援を目的とした、てしごとプロジェクト「WATALIS」の事務所にお邪魔させていただく事も出来ました。
参加した組合員の声を一部紹介します。
『参加してみるとトマトの収穫は本当に人手が必要だと感じました。もっと早く人数が足りていたら、もっと多くのトマトが腐らず収穫できたのに・・・と残念でした。でも一年目だから仕方ないのですね。一年目にしては、とても立派なおいしいトマトがたくさん実っていてさすがプロだと思いました。
このような支援活動があれば、また参加したいと思います。』
(浦安・Tさん)
『畑に実ったトマトのひとつひとつが再生への一歩だと感じ、精一杯作業のお手伝いをさせて頂きました。農家の方々が真に自立し、生活復興できる日が一日でも早く訪れますように。
この体験で得た事を伝えていく事も、私に出来ることの一つだと思い、お話させて頂きたいと思っています。3日間、本当に貴重な体験でした。』
(佐倉市・Dさん)