活動紹介

米粉のロールケーキの豆知識

 

action1mizuiro.gifのサムネール画像

グルテン成分のない米粉で、さらに食品添加物を使わないで、しっとり、ふっくら仕上げる。 そのためには、簡単ではない、たくさんの手間と工夫がありました。しかも、原料に生活クラブの米と卵を贅沢に使って、解凍した時に美味しくなるように作る...。さあ、生活クラブの米粉のロールケーキが作られる様子を見てみましょう!

連合会HPより転記)

20120914m_01.gif
 
20120914m_02.jpg
 
20120914m_03.gif
 
砂糖は奈良時代に鑑真によって日本に伝えられたとされています。しかし、とても希少なもので、当時は医薬品として扱われていました。
江戸時代にはいると、海外からの主要な輸入品のひとつに砂糖があげられるようになりました。しかし、当時は鎖国。海外との唯一の窓口であった出島から砂糖は荷揚げされ、長崎から佐賀を通って小倉へと続く長崎街道を通り、京や大阪、江戸などへと運ばれて行きました。このことから長崎街道は「シュガーロード」とも呼ばれています。
シュガーロード沿いには砂糖とともに菓子づくりの技法も伝わり、沿線地域では各地の文化と風土を取り入れた個性あるお菓子などがつくられました。(株)丸きんまんじゅうの元の本社もこのシュガーロード沿いにありました。
 
20120914m_04.gif
 

20120914m_05.gif

市販のロールケーキは、乳化剤や膨張剤などの食品添加物を使って作るのが一般的です。しかし、グルテンがない米粉で、さらに添加物を使わずにロールケーキを仕上げるには、たくさんの工夫が必要でした。
米粉は小麦粉にくらべて生地のつながりが悪いため、それを補うためにコンニャク粉を加えています。また、スポンジをふんわりさせるのは卵の気泡力ですが、乳化剤を使わない場合、いちどに大量の生地を仕込んでしまうと製造途中で気泡力がなくなり、スポンジがふくらみません。そのため、何回にも小分けにして生地を作ります。その回数は、なんと1日に33回!これを低めの温度でじっくり焼き上げることで、しっとり、ふっくらのスポンジが実現しました。
 
20120914m_06.gif
 

20120914m_07.jpg

いろいろな冷凍生菓子を製造する(株)丸きんまんじゅうでは、「解凍した時においしくなるようにつくること」を重要なポイントとして、原料や作り方を工夫しています。
でも解凍するのは組合員。そこで、おいしく食べる解凍のしかたをお教えします。
 
●ロールケーキ
時間がかかっても必ず冷蔵庫で低温を保ったまま解凍してください。とくに夏場はすぐにクリームの水分が生地に移行してしまうので要注意。
 
●まんじゅうなどの和菓子
こちらは常温で解凍してください。冷蔵庫だと皮がかたくなってしまいます。少し蒸したり電子レンジで温めれば、餡はホクホク、皮はもちっと作りたてのおいしさがよみがえります。
 
●シュークリームやエクレア
冷蔵庫・常温のどちらでも解凍できますが、とろとろのクリームのおいしさを味わうなら常温解凍で。ただし、時間がたつと水分が生地に移行したり、クリームが悪くなるので、1~2時間を目安に、溶けたところをすぐ召し上がってください。