生活クラブのケチャップは、国産トマト100%、トマトの風味とさわやかな酸味が生きています。原料である国産の加工用完熟トマトの甘みと風味を十分に生かすため、果肉を粗くつぶしたピューレを原料としています。輸入トマトペーストを還元し、加水して作る市販のケチャップと比較し、その味の差は歴然。化学調味料や着色料は一切使っていないから、お子さまの大好きなケチャップ料理にも安心してたっぷりとお使いいただけます。
(連合会HPより転記)
トマトケチャップ1びんは370g。トマト1個を約80gとすると、およそ12個分が1びんにつまっています。 ところでトマトケチャップに使われるトマトは、ふだん私たちが食べている生食用のトマトとは違う種類です。生食用はトマト臭を少なくしたり、甘くする品種改良が行なわれてきました。有名な品種は桃太郎で、生食用は色による分類では「ピンク系」に大別されます。しかし、生食用のトマトでケチャップをつくっても、真っ赤な色にはなりません。 一方、トマトケチャップやジュースに使われるのは加工用トマトです。加工用トマトには、茎についたまま完熟したものであることや色の赤みなど農林水産省が定めた規格があります。加工用トマトは「赤系」と呼ばれ、色が濃いことが物語るように生食用より栄養が豊富です。
赤い色の正体は「リコピン」という成分です。リコピンには生活習慣病を予防する作用があると近年、たいへん注目されています。生活習慣病は活性酸素の増加が一因といわれています。一方、リコピンにはこの活性酸素を消去する働き、つまり「抗酸化作用」があることが分かっています。リコピンの抗酸化作用はとりわけ強く、β-カロテンの2倍、ビタミンEの100倍以上とされています。また加工用トマトは生食用に比べ、2倍以上のリコピンをふくみます。トマトケチャップにはこのリコピンがたくさん詰まっています。 ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」といわれてきましたが、いにしえの人たちはトマトに病気を予防する働きがあることを知っていたのでしょうね。
トマトが多くふくむリコピンは生活習慣病の予防だけではなく、美肌に有効なのではとの期待が高まっています。 皮膚は紫外線に当たると細胞内のメラニン色素が増え、日焼けやシミ、ソバカスができます。それに対しいくつかの研究では、リコピンにはメラニン色素をつくる酵素の量を減らす働きがあるとされています。まだ研究の段階ですが、おいしいトマトケチャップを食べることが美肌につながるならこんなうれしいことはありませんね。
生活クラブのトマトケチャップは開発から30年以上たったいまも、組合員のなかでたいへん人気のある品物です。そのヒミツは、原料の加工用トマトが100%国産であることです。 市販のトマトケチャップの大半は、加工用トマトを1/6まで濃縮をした輸入トマトペーストを使用し、ケチャップにする場合は一度、加水してトマトピューレに還元してからケチャップをつくります。 一方、生活クラブのは国産の加工用生トマトを1/3まで濃縮をしたトマトピューレをそのまま使用しています。生活クラブのトマトケチャップが風味豊かなのは、こうした製法の違いがあるからです。 この国産の加工用トマト。生産量はわずかで2011年は東日本大震災の影響もあり、約2万6000トンまで落ち込みました。加工用トマトの国内需要は生トマトに換算して70万から75万トンといわれていますので、国産は4%ほどしかありません。おいしい生活クラブのトマトケチャップが貴重な品物だということが分かります。