活動紹介

新年にあたって

 

つながろう
共感を広げよう

 

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生活クラブ虹の街理事長
新保ちい子

 

 2011年は、3・11東日本大震災を境に、日本はもちろんのこと、世界も同様に大きく価値観が変化しました。いのちを最優先したエネルギー政策とくらし方の見直しが大きく問われるなか、これまでの成長路線の追求ではない新しい経済のあり方が、多くの学識者によって提示されています。経済は生活圏を守るためのものであり、人々の生活を安全で快適なものにするものです。

 

 私たち生活クラブは、生活を守るさまざまな政策を提案実践し、共感を呼び起こしながら生産から廃棄までの新しい経済のモデルをつくってきました。昨年は、多機能拠点「いなげビレッジ虹と風」のオープンや生活クラブ風車建設の決定など、今後の地域生活に必要な新しいモデルを提示することができました。これらのことは、生活クラブが積み上げてきた力をつなぎ、総合的な連帯の成果として評価されるものだと思います。全ての人が安全に、尊厳を持って生きられるよう、力を強めていきたいと思います。

 

 放射能の拡散状況や東北の生産者の状況も心配です。不安なことは多々ありますが、人と人がつながり、それぞれができることをやっていくことが、すべてではないでしょうか。たくさんの支援と復興の手段を考え、市民自治による街づくりが実現できるよう、今年も生活クラブ運動を強め共感を広めていきたいと思います。2012年もよろしくお願いいたします。