東日本大震災被災地を支援する生活クラブ岩手単協の手伝いに、各地から職員が駆けつけています。生活クラブ虹の街からも、現在2名の職員が現地で支援活動を行っています。その現地からの報告です。
◆いよいよ重茂へ
4/6は重茂とその周辺地域への支援物資の搬入活動でした。朝早くに花巻の支援拠点を出発。生活クラブ岩手の盛岡センターに集合して食糧を積み込みます。今回はトラック3台とワゴン車の4台です。行先はいずれも岩手県の海べりに向かいます。1台は宮古市の北、田老漁協から田野畑漁協を回ります。もう1台は宮古の南山田漁協と船越地区を目指します。残りの1台のトラックと生活クラブ岩手の豊川副理事長を乗せたワゴン車は、重茂漁協へ。
◆大堤防を乗り越えた津波
重茂半島は宮古市の東、宮古市街とは宮古湾をはさんだ向かい側になります。
左の写真はその宮古湾の最奥部、大堤防の内側です。津波は大堤防を乗り越え、海沿い道路を越えてJR東日本の山田線(盛岡-釜石)の線路を押し流しました。本来ならば線路が見えるのですが、今は道路脇にかき寄せられて跡形もありません。
その先の重茂に向かう宮古湾内側の道路も、津波に襲われて削られていました。途中片側交互通行箇所を何箇所か乗り越えながら重茂に向かいます。
◆重茂漁港‥言葉を失う
重茂半島に入ると見た目は何の変化もありません。集落の街並みも、がっしりとした漁協の建物も異常はありません。ところがそこを越えて太平洋側の重茂漁港まで降りると風景は一変します。波止場から太平洋方向を望む写真です。波止場は陥没し、巨大なコンクリート防波堤がひっくり返っています。
目を転じて波止場の後ろにそびえたつ崖の中腹には、ブルーシートがへばり付いています。波はあそこまで駆け上がったのでしょう。一体何メートルあるのか!
波止場から湾奥を見れば、あらゆるものが押し流されています。昨年、重茂で開催されたシャボン玉フォーラムでこの港を訪れた全国の生協の組合員の方々は、この光景を見れば絶句することでしょう。
その後、重茂漁港奥のワカメ加工場を訪れます。そこにはうれしいニュースが‥(続く)