月山パイロットファームと生活クラブとの歴史は、1977年 馬鈴薯で提携が始まりました。
当初は、およそ畑とは呼べない土地だったそうです。第一農場を視察に訪れた生活クラブの組合員が「あれは畑ではなく採石場」と漏らしたほどで、土地の成分を調べてもらうと、窒素、リン酸、カリのいずれも「0」。
雑草すら育たない荒地だったそうです。そこに、自分の家で飼っていた牛の糞で作った堆肥を何度も何度も入れ、それでも土作りは容易には進みません。何を植えれば育つのかもわからず、とにかく何種類もの作物を植えてみました。大半が思うようには育ちませんが、2年3年と続けていくと、やっと畑らしくなり、畑らしくなると地主が「土地をかえしてほしい」と言う。こうして、せっかく畑にしては地主に戻すという徒労を5年間繰り返して、ようやく自前の土地を取得したのだそうです。
今は、総作付面積は50ha以上、東京ドーム10個分以上で、バスから見える畑が地平線まで続く、広大な敷地でした。
畑を輪作することによって病害虫を回避し、緑肥を利用することによって肥料を減らして、出来るだけ農薬や化学肥料を使わず、永続可能な食料生産を目指す、低投入持続型農法を実践しています。
月山パイロットファームでは、相馬さんが、熱くぎっしりと語ってくださいました。 「生活クラブとの提携で生まれた農場です。みなさんの希望で作った無農薬の馬鈴薯は、はじめピンポン玉くらいの大きさでした。それをみなさんが食べきってくれました。みなさんが食べ続けたことが、今みなさんが食べているものに繋がっているんです。今食べていることが、将来食べることにつながっている。一番重要なのは、作り続けること、食べ続けられること。」
「今の農薬は、収穫前日に散布してよいものがあるらしいです。信じられないけど・・・でも今、農薬の危険性は、安心安全の一概には言えない。農薬を使った馬鈴薯でも、調べると残留農薬はないことがある。でも、農薬を使った馬鈴薯と使わない馬鈴薯、同じものでしょうか? まず、健康ですよね。畑の環境負荷も違うし、栄養も違う。」 「赤かぶ漬も、去年より固い先週より固いを、当たり前だとみなさんが食べてくれる。虫が這った枝豆も食べてくれる。市場は価値を認めないから、作れない。」 「OCRに1と書くことが、支えているし、成し遂げているのです。」 組合員からの質問に「クレームはあげてください。その理由を伝えられるから。」と言った後、声を落として付け加えられたのは「今正直言って、職員の教育の重要性を感じています。以前は、職員も知っていたし、班でもわかっていた。中で解決できた。今はその力がなくなってきた。」耳の痛い話しで、私も勉強していかなくてはと思いました。 (報告:佐倉西支部消費委員長)




